諸星ヒカルについて

諸星ヒカルとは?

アイドルアニメ「アイカツスターズ」に登場する四ツ星学園の重鎮であり学園長を務める男である。

そんな彼に対して、受けた最初の印象は同じアイドルアニメである「プリティーリズム レインボーライブ」の法月仁にそっくりだという事。(特に青い薔薇がその繋がりを濃くするものと思う)

初登場で早々、主人公が暴走するものなら切り捨てると取れる発言をしたのは中々にインパクトのあるものであった。

しかし、初めからこいつは悪い奴だぞーっと仄めかすキャラクターは実は良い奴でしたーと相場が決まっているので、そういう切り替えを含めて初登場の彼には期待のできる要素が多く物語を進める上でのキーパーソンの一人として期待していたのだが…。

そんな期待もどこ吹く風、現実は兎にも角にも卑劣であった。

彼は「アイカツスターズ」という作品が秘めた歪な二面性を体現する存在へとその姿を変貌したのだ。最早、諸星ヒカルはアイカツスターズの擬人化とも言うべき存在に他ならないであろう。

法月仁の様に作中のテーマに反するアンチ的存在でもなく、又それに相対する存在でもなく。宙ぶらりんにぶら下がる地に足の着かないキャラクターと称するに尽きる。

 そんな諸星ヒカルの綻びが見えたのは、夏フェス優勝者にはランチ一ヶ月無料と発言するシーン。今までの厳格な一面からは見えなかったギャップが其処にはありました。まあこれについては正直悪いとは思いませんが、問題はこの後にあります。

この男、学園祭でハジけます。それはもう今までのキャラクター性を瓦解させるには充分なレベルでハジけます。

ギャップの魅力については前作で藤堂ユリカや紫吹蘭がこれでもかという程叩きつけているのだが、この男の持つギャップは覚醒問題に対するシリアスな感情とお祭り事に関する熱い関心です。このギャップのかなりマズイ点は、シナリオの本筋に大きく影響するという事。

シリアスな顔をして、覚醒問題について触れていたかと思えば別の回ではお祭り楽しいーと叫ぶ男の姿を見て、我々視聴者はどの様な感情で見れば良いのか些か疑問である。(しかもこの2面性だけが強烈な為に、こいつ自分の学園の生徒の事本当に大事に思ってるのか?と思うのは一度や二度ではありません)

これが現実ならば良くある話であろう。仕事や日々の鬱屈した感情を好きな物に打ち込む事でストレス発散を行う。

しかし、これはアニメ、つまりは創作物な訳でこういう余計なリアリティは必要ないとはっきり断言します。(作品にはよりけり)
物語性を強め、ドラマ性を強め、視聴者を世界観に引き込むためには本筋に悪い影響を与える描写はするべきではありません。

そして悪い事に、この男の存在の見せ場であり恥を晒す場となる覚醒問題へと繋がっていくのです。

物語の核であった覚醒物語について、能力保持者であった虹野ゆめに対して取った彼の行動は試練を与えるという事であった。

試練を与えるというのは王道かつありふれた行為であるが此処である問題が浮上する。

この男、姉が以前覚醒問題に対面していたというの知っていただけで、原因や解決方法などを一切しらなかったのである。そんな彼は前例の白鳥ひめに習い、強引な戦法で虹野ゆめの治療にかかったのだ。(この事に関しては諸星ヒカルの作中の発言や結城すばるとのやり取りなど、どうしようないしこりを残すが書いてたらキリがないので割愛)

 まあつまり白鳥ひめはこの覚醒を努力というゴリ押しで乗り切ったらしいのである。では、何故あそこ迄に2人は対立したのか?

考えられる原因は簡単で白鳥ひめが諸星ヒカルの強引なやり方に関して気に食わなかっただけである。

これ見たまんまなんですよ、最初から最後まで二人には深い因縁があるように見せかけて見たまんまなんですよ。長い時間をかけた二人の因縁はドラマ性にかけた安易なオチだったという訳ですね。

 そんな彼の不安定さが、彼と敵対していた白鳥ひめとの関係を崩壊させ、更には覚醒問題の適当なオチに繋がってしまった要因の”一つ”だと思うと悲しい限りです。

 

詰まるもつまりシリアスとコミカルの融合が最高にアンバランスなアイカツスターズという作品を代表するに相応しい男であり、やはりこの男が学園長で良いのだろうと思う。これからもお祭り男宮川大輔には頑張って欲しいと願いを込めて終わりとする。

余談ですが、この男予算のやりくりを失敗して学園を潰しかけてるのです。これもまたシリアスとコミカルの混ぜ具合が下手くそな一例だと挙げておきます。